東日本大震災への国際救援に対する感謝のコンサート “ありがとう”を音楽に乗せて

趣意書

東日本を襲った未曾有の大震災から早くも5ヶ月が過ぎました。被災された多くの方々は依然として不自由な暮らしを余儀なくされています。遅々として進まぬ災害からの復興に苛立ちの声も上がり始めています。

震災後に日本人が取った秩序ある行動には、国際社会から驚嘆と賞賛の声が上がりました。日本人として日本人の礼節に誇らしさを感じたのは私たちだけでしょうか。
一方では、その後の原発事故を巡る日本人の閉鎖的な情報開示に対しては、各国から厳しい指摘もありました。おそらくどちらの日本人も日本人らしさを象徴しているのでしょう。

震災直後の混乱から立ち上がりつつある中で、日本がどのような状況にあっても忘れてはいけないのは、国際社会から日本が受けた救援、支援と援助に対する感謝の念ではないでしょうか。
震災後、海外の多くの国々の方々が被災地に駆けつけていただき、また、たくさんの救援物資が送られてくる映像に胸が熱くなり、涙が止まらなかったのは私たちだけではないでしょう。

今はまだ復興への財政出動の話などで日本が落ち着きを取り戻していませんが、そういった混乱も秋には収まるだろうという期待の気持ちとともに、私たちは被災地へ救助チームや専門家チームを派遣していただいた約30の国々・地域・国際機関の代表をお招きし、この世界の多くの方々の暖かい想いに対する、「感謝」の気持ちをお伝えしたいと思い、「“ありがとう”を音楽に乗せて」というコンサートを企画いたしました。

代表発起人
(50音順、敬称略)
  • 明石 康(国際文化会館理事長)
  • 阿部孝夫(川崎市長)
  • 飯島延浩(山崎製パン株式会社代表取締役社長)
  • 近衛忠煇(日本赤十字社社長)
  • 福川伸次(機械産業記念事業財団会長)
  • 三木晴雄(玉の肌石鹸株式会社代表取締役社長)